メリハリのある高級感のあるデザインが特徴

海外セレブがインテリアとして紹介するようになったことで、日本でもジワジワ人気が出てきているのが「モロッコ風インテリア」です。

モロッコ風インテリアは別名「モロカンスタイル」などと言われることもあり、メリハリのあるビビッドな色使いと高級感のあるデザインの模様を使っているのが特徴です。

ちなみにモロッコはアフリカ大陸の北西部、スペイン南部とジブラルタル海峡を挟んですぐ南の位置となっています。

地中海の温暖な気候と多様な文化圏に囲まれた地理的な環境もあり、これまで長年に渡りリゾート地として栄えてきた歴史があります。

坂の多い情緒たっぷりの町並みと、タジン鍋やアルガンオイルといった独特の文化資源により、特に女性を中心に年間を通じて多くの外国人が訪れます。
ちなみに日本人観光客は年間3万人くらいだそうです。

モロッコ王国最大の都市であるマラケシュには「バヒア宮殿」や「ダル・シ・サイード」といった観光地があり、街全体が独特の雰囲気を持った建造物にあふれています。

モロッコ風インテリアではそうした神秘的な風景を持つモロッコの宮殿を意識し、ゴージャスな中にもミステリアスな印象のある官能的な雰囲気を表現していきます。

王宮風のベッドルームで夢見も豪華に

モロッコ風インテリアがもっともよく似合うのは、ベッドルームおよびリビングルームです。
特にベッドルームはリゾート地であるモロッコの高級ホテルの雰囲気を真似することで、ゴージャスで開放感のある雰囲気にすることができます。

モロッコ風のベッドルームでよく使用されるのが「天蓋」です。
天蓋はベッドの周囲に付けられる薄手のカーテンのようなもので、女性ならば一度は憧れる王宮風のベッドとすることができます。

ベッドサイズに合った天蓋を天井からぶら下げるとともに、ベッドカバーや枕カバーにモロッコ風の図柄を使ったものを使用します。

モロッコはインテリアファブリックの名産地でもあり、実際に街中を歩いていると色鮮やかな布類が商店街にぶら下げられているのを見かけることができます。

雑貨店ではモロッコから直送でそうしたファブリックを取り扱っているところもあるので、まずはそうしたところから大判のスカーフやカーテンなどを購入してみてください。

ちなみにモロッコは真下にエジプトがあることもあり、国内にサハラ砂漠の一部を含んでいます。
そうした砂の多い地域では、上着の中や口の中に砂が入って来ないように薄手の布を顔に巻くという文化があります。

「アフガンストール」として日本でもよく販売されていますが、モロッコ産の布類はそれに近いデザインをしています。

ベッドカバーの他にテーブルクロスとして使用したり、リビングのソファにかけたりしていくとおしゃれな印象になります。