伝統工芸品手ぬぐいを使ったインテリア

日本国内には、優れた織物技術を持った町がたくさんあります。
今や格安の衣類が海外からたくさん輸入されていますが、かつては普段着として使用する着物を製造するための技術が長年をかけて形成されてきました。

現在も全国を旅行していると、その土地ならではの技術を使った優れた織物・染め物を見かけることができます。
そうした布類の技術を凝縮したのが「手ぬぐい」で、それらのデザインの多くは今見ても非常に優れた価値を持っています。

代表的な織物・染め物の産地として、京都府の「丹後ちりめん」や「西陣織」、沖縄県の「久米島紬」や「宮古上布」、山形県の「置賜紬」や「羽越しな布」、東京都にも「村山大島紬」や「本場黄八丈」といった長い歴史を持った織物があります。

こうした手ぬぐいは手拭きや台拭きとして使用するのではなく、和風モダンな室内インテリアとして使用をするととても便利です。

お気に入りのものを見つけたらその土地ごとにお土産として持ち帰り、コレクションとインテリアに生かしていくというのがおすすめです。

北欧風のファブリックインテリアを応用

人気の北欧風インテリアでは、布そのものの図柄を生かした配置がよく用いられています。
北欧でもファブリックという織物・染め物が長い歴史文化として残されており、その図柄を壁にかけて芸術品のようにするという方法がよく取られてきました。

そこで手ぬぐいもそれらと同様にぴったりの額に入れ、壁に並べて飾ってみるのがおすすめです。
手ぬぐいがぴったり収まるサイズの額縁は特殊な形状であることからやや価格がかかるため、他のもので代用をすることもできます。

例えば油絵用のカンバスを購入し、その上に布をかぶせてしまうという方法があります。
カンバス地がついていないフレームのみで購入することができれば、そこに手ぬぐいを張って後ろを画鋲や釘でとめれば完成です。

より手軽にインテリアにするなら、100均などで幅を合わせた棒を用意して手ぬぐいの上下を巻いて固定し、掛け軸風にするということができます。

この手拭掛け軸は和風インテリアだけでなく北欧風のような洋風インテリアの中に入れても自然に馴染むことができる個性的なアイテムです。

複数を並べて出窓の目隠しに使用したりすることもでき、応用次第で利用シーンはぐっと広くなります。

もうひと工夫するなら、二種類の手ぬぐいを一本の長い棒に巻きつけて固定する「のれん」のDIYもあります。
全く違う産地の手ぬぐいを上手に組み合わせることで、思い出のある個性的なのれんとして家の玄関やキッチン、バスルームに使用をすることができます。

さり気なく置いてあるだけでもお部屋のアクセントになるので、ソファの背もたれや肘掛けに置いておくのもおすすめです。