今流行りの「和モダン」インテリアを目指す
ここ最近になって、和室の良さを見直す動きが活発化してきました。
空き家問題解消のため古民家を安く売却して入居者を募るという動きも全国で見られるようになっており、和室を利用した室内構成の実例もどんどん増えてきています。
古い住宅やアパートでは、客間として和室を一室つけているということもよくあります。
和室はフローリングとは違った良さがある反面、古い家ではどうしても使い勝手が悪く陰気な雰囲気となってしまいがちです。
そこで「プチノエベーション」としてちょっとした工夫を加えることにより、和室ならではの古めかしさを上手に生かした部屋づくりにしていくことができます。
和室のプチイノベーションは10万円程度で簡単にできてしまうものがほとんどなので、入居前にDIYもしくは専門業者に依頼をしてみるとよいでしょう。
和室の中でも特に再利用の価値が高いのが「押入れ」です。
古い住宅ではかなり広めに押入れを設計しており、上下二段に頑丈な板が取り付けられています。
日本家屋における押入れの従来の役割は毎日寝る時に使う布団を2~3組み畳んで入れるということでした。
そのためかなり奥行きを深めに作っており、平均的なサイズは幅約1.8m、奥行き0.9mとなっています。
更に天井部分に天袋がついているということもあり、全て合わせるとかなりの広さとなります。
そこでその広さを積極的に活かすという意味で、思い切って収納としてではなく空間として開放をしようというのが和室のイノベーションとなります。
和室を使ったキッズスペースの確保
まず和室を開放させる用途として非常におすすめとなるのが子供部屋への利用です。
子供のときは押し入れの中というのは体のサイズにぴったりあう居心地のよい場所です。
そこであえてふすまの部分を取り外して開放してしまい、内部にキッズスペースを作ってしまうということがおすすめになります。
利用方法としては、ベッド用の枠を入り口に付けて子供用ベッドにしたり、はしごをかけて子供用のオモチャをその場で遊べるようにするという方法があります。
押入れでは大人の腰くらいの高さとなる中板がちょっと邪魔な存在になってしまうのですが、子供用のスペースにすることで取り外さずに便利に使うことができます。
ふすまを取り外した状態で木枠をペンキで塗り直したり、ウッドペーパーなどを貼り付けて色調を変えていくことでかなり見た目をおしゃれに仕上げることができます。
子供が複数いる家庭なら上下二段に木枠をつけて二段ベッド風にするということもできます。
ちょっとした工夫で秘密基地のような子供にとって楽しい空間にしていくことができます。