梱包をするときから段取りをつけよう
引越し用の荷造りをすると、部屋中がダンボールでいっぱいになってしまいます。
業者は到着をすると荷物の性質を見ながら順次運び出しをし、トラックのコンテナに積み込みをしていくわけですが、このときいちいち細かく指示をしていては作業効率が悪くなってしまいます。
そうした細かい確認をする作業をなくすためにまずやっておいてもらいたいのが、梱包作業の段取りとしっかり中身がわかるようにする工夫です。
多くの引越し業者では、引越しの予約をされた人に対し引越し当日の何週間か前にダンボールを届けてくれるサービスを行っています。
引越し業者から借りられるダンボールには、中に何が入っているかを書き込むことができるスペースが用意されていますので中に入れたものをひと目で分かるように書いておきます。
このとき書き込む情報は「割れ物」「ビン類」といった特に取扱を丁寧にしておいてもらいたいものはもちろんのこと、「衣類」や「台所用品」といったようなざっくりと取り扱い方と持っていく先が直感的にわかるようにしておくのがコツです。
衣類の中で不要なものは買取に出しても良いでしょう。
戸建住宅など複数の部屋がある家庭の引越しでは、中身がよくわからないと業者の人が積み下ろす時に室内の場所がわからず、あとから家族が自分で移動をさせなければいけなくなってしまいます。
あらかじめ引越し先の間取りを確認しておき、どのダンボールをどの部屋に持っていくかということも書いておくと荷解きが楽にすみます。
引越し業者の使っている運び出しのテクニック
引越し業者は通常の配達を行う運送業者と異なり、独自のノウハウとテクニックを駆使して業務を行っています。
例えば先に説明をしたダンボール箱のレンタルですが、これはお客のためを思っての無料サービスというだけではありません。
レンタルされるダンボールは丈夫で破損の危険が少なく、また持ち運びがしやすいサイズとなっています。
またダンボールは真っ白い色を用いているものが多いですが、これも白色という体感重量が少ない色を用いることで作業員の心理的負担を減らし作業をしやすくするという役目があります。
また引越しを予約したとき、引越し業者から事前にやっておいてもらいたい指示を受けることと思います。
特に重要なものとして冷蔵庫の処置があります。
冷蔵庫を運び出す前に、まず中身を空っぽにしておく必要があります。
さらに冷蔵庫を運搬する前には「水抜き」と「霜取り」という作業をしておく必要があります。
これは冷蔵庫内に残っている氷や蒸発皿に入っている水をあらかじめ抜いておくという作業です。
「霜取り」はあらかじめ電源を切って数時間放置する必要がありますので、忘れずにやっておくようにしましょう。