オーダーメイド家具の敷居は決して高くない

IKEAやニトリといった格安で性能面に優れた家具が購入できるお店ができたこともあり、現在では家具を自分の住む家のために特注するということが滅多に行われなくなってしまいました。

中にはそもそも「自分で家具をオーダーできるの?」と、よほど特別なツテがなければ依頼することもできないかのように思っている人もいるようです。

しかし日本国内には老舗の材木店が数多くあり、現在もなお伝統的な職人技術を持って家財道具を作っている工房がたくさんあります。

これから新築住宅を購入する予定がある人や、既存住宅を大幅にリフォームしようと考えているならそうしたオーダー家具の発注もぜひ考えてみてもらいたいです。

オーダー家具は完全に設計段階から依頼するタイプもあれば、あらかじめ決まっている型から選んで作ってもらうセミオーダーなどいくつかのタイプから選ぶことができます。

人気の高いオーダー家具の種類としては、食器棚や壁面収納、本棚といった収納器具が多いようです。
特に階段の下のデッドスペースやリビングの壁面全体を使ったTVラックといったようなものはそれぞれの住宅によって入れられるスペースや形状が異なってくるので、オーダーして作ってもらうということがよくあります。

またこだわりのダイニングチェアやテーブルをお願いするという例も多く、既製品ではあまり見られないような木材を使用したり、個性的なデザインにしたりといったことも多く行われています。

全国規模で発注を受け付けている企業もある一方で、地域の木材を生かした家具製造をしている小さな会社もありますので、まずもよりの場所に相談に行ってみるのがよいでしょう。

価格を決めるのは素材とサイズ

オーダーメイド家具の価格は絶対的な基準があるわけではありません。
それぞれのお店の基準に従い独自に決められるというケースがほとんどです。

そのあたりは個々に交渉をしながらいくら位でどんなものをつくってもらいたいかということを正直に告げておくのがよいでしょう。

傾向的に価格が高くなる要素として、「サイズ」と「素材」があります。
「サイズ」は例えば二人用のテーブルよりは四人用のテーブルの方が高いというように、大きくなるほどに材料費や手間がかかってくるため価格が高くなりがちです。

もう一つの「素材」はどのような木材を使用するかによって変化するものです。
木材でオーダー家具を発注するときには、ウォールナットやブラックチェリー、メープル、オーク材といったようなものから使用する材質を選びます。

どの木にどんな特徴があるかは素人にはちょっと判断が難しいところなので、そちらも木材のプロの方に作りたい家具に合わせて相談をしてみてください。